武蔵野三十三観音ポスター


私の場合は、買い物途中で立ち寄る日があったり、都内への移動をやめておいたことがあったりと、武蔵野三十三観音霊場めぐりだけを目的にしている人の参考になるかどうかわかりませんが、念の為、どのように回ったのかを書いておきます。

基本は、その寺院の近くまでは電車やバスで行って、そこから札所めぐりは歩きです。

歩きが基本ですが、電車とバスと歩きという方法がメインです。

ただし、歩くと言っても、昔の巡礼のようにそこで宿泊しながら、ではなく、次の回では一旦、電車で近くまで行ってというやり方です。

東海道五十三次を宿泊しながら、歩く人もいますが、いったん区切って次の回は、乗った駅から開始するという人がいますよね。

私の武蔵野三十三観音めぐりもいったん区切り型です。

ほぼ6月に集中型の1ヶ月で回ったというのが実情になります。

6月でしたので、昼間の時間が長く4時半くらいに到着となったお寺もあります。外は7時くらいまで明るいため参拝後に歩いていても回りは暗くなっていなかったのが幸いでした。

1回での歩きは、10キロ以内がほとんどです(12キロほど歩いた日もある)。9キロ程度歩く時もあれば、他の用事を済ませてからのため、4キロ程度しか歩いていない日もあります。

 

札所一番で御朱印帳を買っておいた

さて、武蔵野三十三観音の場合、首都圏の人がめぐっていることが多いように感じました。

だから、電車とバスを利用とか、車を利用している人が多そうです。

宿泊しながら歩く、という人はいるのかな。

圧倒的に多そうなのは、車でさっとめぐる人でしょう。

実は私の場合、4月1日の総開帳が始まる前に御朱印帳を札所1番の長命寺で買っていたのです。

3月は札所1番、長命寺

その近くといいますが、長命寺方面に行く予定が3月にあったからです。

そのため3月中に長命寺で御朱印帳はゲットして、あとは巡礼という状態にしておきました。

 

それが状況が変わってしまったのは、おわかりかと。

おそらく各寺院も3月のうちに4月からの総開帳に向けて準備をしておいたと思います。回向柱にも令和2年4月とか書かれていましたから。

たしかに巡礼をしていますと、読経するならともかくそれ以外は無言です。それに調査研究が進むにつれて、換気ができていない場所が感染しやすいと言われるようになりました。

巡礼ですと、そもそも外です。

密室ではありません。会食やジムの更衣室利用のような閉ざされた空間ではありません。

特に一人で巡礼をするならクラスター発生などないですからね。

感染症の話ではないので、話を元に戻します。

このように各寺院でも4月初旬の緊急事態宣言までは総開帳の準備を重ねていたと思います。

 

武蔵野観音がある方面に買い出しに出た時に行ってみたお寺もあり

御朱印帳を購入しておいたのはいいのですが、令和2年の状況では、3月に御朱印帳を購入して以降は、まったく参拝できていません。

5月に入って、緊急事態宣言が解除になる直前に、所沢に買い出しに行った時に立ち寄った寺院(10番新光寺、11番の普門院)だけです。他に、7番の徳蔵寺を外から見たくらいです。

解除になってから少しずつまわり始めました。

プレ巡礼1回目は、札所10番の新光寺、11番の普門院のみ。

私の場合、武蔵野三十三観音めぐりは、ほぼ6月の1ヶ月で回ったようなものです。

 

1回目は地元付近から回り始めました

まずは地元から回ることにしました。

御朱印帳用意と、買い出しに立ち寄り以外では、実質の巡礼1回目です。

札所12番、全徳寺→札所14番、妙善院→札所15番、松林寺

実は13番の金乗院(山口観音)からスタートしているのですが、ここは寺務所を開いていなかったのです。

明日から開けます、という日でした(ここまで来てなんと前日だったことを知る)。

そのため、今回の歩き巡礼をスタートした駅は西武球場前駅です。

このあたりは歩き以外は、車を使わないと回るのにはけっこう不便なところです。

結果として狭山湖のまわりから歩いたので長い距離を歩きました。帰りは狭山ヶ丘駅まで歩きです。

途中で、この付近で有名な北野神社に行こうかと思ったのですが、これまた微妙な時間だったので巡礼を優先しました。

この日は約10キロの行程でした。

 

2回目は地元から少し離れたが武蔵野らしさを少し感じる場所へ

 

この回は狭山市駅からスタートです。

札所17番、徳林寺→札所16番、慈眼寺→札所18番、蓮花院→札所19番、東光寺→札所20番、龍園寺→札所21番、高正寺

狭山市駅から降りて入間市駅方面に向かって歩きました。

途中、狭山の八幡神社にも少し立ち寄りました。

狭山市から入間市へ向かって歩くという方向です。

お寺の時間に間に合わなくなるのでいったん、入間市駅で一駅だけ乗って仏子駅で降りまして、19番以降は駅から歩きました。これがなかったら、おそらく最後の21番は行けなかったと思います。

しかし、もしこのひと駅分を乗っていないで、歩きだったら高倉寺にも立ち寄りしたはずです。

4.6キロ+4.6キロで、合計約9キロの行程でした。

 

3回目は練馬区に用事があってそのついでに

これは巡礼の回数に入れていいのかわかりませんが、用事を済ませてから時間があったので、ついでに行ったという感じです。

時間が残っていたから行けたということもありますし、以前、別の巡礼で行ったことがあるということも大きいかもしれません、

石神井公園駅からスタートです。

札所2番、道場寺→札所3番、三宝寺

他にも禅定院に立ち寄って(3時には閉まっていた)から、回りました。

石神井公園をめぐって、石神井公園駅まで往復した程度です。用事を済ませ午後遅くなってからの巡礼でした。

約3.5キロの行程でした。

 

4回目は西東京市、東久留米市、清瀬市へ

東京都内ですが、23区ではなく西東京市や清瀬市、東久留米市です。

札所4番、如意輪寺→札所5番、多聞寺→札所6番、全龍寺

行きは保谷駅からスタートです。西武池袋線に沿って歩きました。

帰りはバスに乗って帰るつもりが、妹家族が全龍寺近くの水天宮まで来ていたので、合流してそこから車で帰りました。

そのため、この日は水天宮にて終了です。

8,6キロ、約9キロの行程でした。

 

5回目は狭山観音めぐりと一緒に行う

これまた、他の人の参考にならない点かと思います。

狭山観音めぐりもしていたので、その寺院も一緒に回っています。

9番、実蔵院→札所7番、徳蔵寺です。

大善院というお寺の入り口だけみて、狭山観音の正福寺と梅岩寺に参拝してから行きました。

時間のある人は、所沢神明神社にも立ち寄ってみてはいかがでしょう。

ということで、狭山観音の分もあるので参考になりませんが、東村山駅から歩いて、所沢駅まで行くという、8.5キロほどの行程でした。

 

6回目は西武遊園地方面に

これまた、狭山観音と一緒に回ったので、参考になりません。

西武遊園地方面を行ったというか、多摩湖付近を歩いたというか。

札所13番、金乗院(山口観音)→札所8番、円乗院です。

金乗院ですが、前回、明日から寺務所を開けて御朱印も行うということで、翌日に行こうかと思ったのですが、結局2週間後くらいに行きました。

金乗院も狭山観音の札所1番になっているので、狭山観音めぐりとも言えます。

ついでに隣の狭山不動寺も立ち寄っているので、この日は、武蔵野三十三観音めぐりの日と言って良いのか、どうなのか。

山口観音金乗院も狭山不動寺も、見どころが多いので時間は余裕をもって行ったほうがいいです。

円乗院の近くでは、狭山観音めぐりとして清水観音堂や霊性庵、三光院も参拝しています。

西武球場前から狭山不動寺と金乗院をめぐって、その後、西武遊園地方面まで電車に乗り、武蔵大和駅から狭山観音めぐりも含めて回りました。

約1キロ+約4キロで、5キロほどの行程でした。キロ数としては少ないのですが、お寺での見どころが多かったため、お寺での滞在時間や境内をぐるぐるしたことのほうが多かったかもしれません。

 

7回目は飯能を中心に

飯能駅から飯能靖和病院というところまではバス(行きのみ)を使いまして、それから後は歩きました。

25番の圓泉寺へは東飯能駅からにしろ、飯能駅からしろ、どちらの駅を使っても駅まで往復ということになるかと思います。

札所25番、圓泉寺→札所24番、観音寺→札所23番、浄心寺→札所22番、円照寺

バスの部分を除くと、約8キロの行程でした。

その後、西武線に乗って元加治駅に近い、円照寺を参拝してから帰ったので、おそらくトータルすると8.5キロくらいの行程だと思います。

 

8回目は高麗神社付近を歩く

高麗神社というのか、高麗川に沿って歩いたと言うべきなのか。

JRの高麗川駅から番外を通り、高麗神社に向かっていき高麗川に沿って歩くという方法です。

番外、霊厳寺→札所26番、聖天院→札所27番、勝音寺→札所28番、龍泉寺→札所29番、長念寺

JRの高麗川駅からほぼ高麗川に沿っていますね。最後は武蔵横手駅で西武線です。

この日は、雨が降ったり止んだりで、降るとなるとかなりの雨でした。

しかも長い距離を歩いている時にかなり降っていたので、上から下まで濡れてしまいました。

しかしどういうわけか、お寺で参拝している時は雨が上がっていたのです。

今回回った寺院の中では、聖天院が見どころが多いので、時間を十分に取ったほうがいいです。

それ以外は、無住のお寺もあったりしまして、時間をとられることはありません。それよりは歩いている時間のほうが長いくらいです。

今調べてみたら、11.5キロの行程でしたが、聖天院が奥にある慰霊塔の方まで行っているので、約12キロは歩いたと思います。

最後の帰り道は5時を過ぎていましたが、その頃にはウソのように太陽が出て照りつけ、帰り道のほうが明るい道を帰りました。

 

9回目は国道299号を高麗川に沿って歩く

9回目は西武池袋線に沿って歩きます。吾野駅から先の西武秩父駅までが西武秩父線だそうですね。

札所30番、福徳寺→(福徳寺の納経場所である興徳寺)→札所31番、法光寺

東吾野駅と吾野駅のほぼ一駅間だけなのですが、ただひたすら歩くという感じになりました。

高麗川に沿って歩きました。今までとは違って晴れていたのですが、晴れたら晴れたで、今度は暑くて熱中症を心配するほどでした。

ここまで来ると、まわりは山です。森林浴になりますが、私が歩いたのはあくまでも国道がほとんどです。

東吾野駅から吾野駅までの歩き、というと簡単に思えますが、途中、暑いのに自動販売機が見当たらず水を買いたいと思ったことを覚えています。

山に沿って神社を見かけることが多かったです。

あまりに水のことばかり考えていたからか、東吾野駅近くの吾野湧水は行ったのに、法光寺の奥の院に行くことを忘れてしまいました。暑さゆえのミスです。(その後、秋になってから奥の院には行きました)。

 

10回目は歩きなら、ハイキング登山となるお寺

10回目は、以前にも書いたように、もう7月に入ってしまったため、急いでいたこともあって、車での参拝になりました。

唯一の例外、車での参拝です(翌年になって、すべて歩きました。というか山登りしました)

その代わり32番、33番と一日で、結願まで行けました。

札所32番、天龍寺(子ノ権現)→札所33番、八王寺(竹寺)

やはり車は便利ですね。歩きとなりますと、ハイキングコースを使います。山道を歩く装備が必要です。

途中木が倒れている部分もあるそうですし、季節によっては熊除けの鈴も必要でしょう。

遭難しないように予め、準備も必要でしょう。

しかし休日なら、けっこうハイキングに来ている場所だと思います。

最後の2ヶ寺は、通称名のほうが知られています。天龍寺と八王寺というよりも、子ノ権現と竹寺と言うほうがずっと知っている人が多いです。

ということで今回は何キロ歩いたかは書かないでおきます(竹寺の梵鐘まで登ったこと以外には歩いていないし)。

いずれ誰かと行く機会があったら登りたいと思っています。しかし、ハイキング目的の人以外で巡礼目的で行く人いるかな?(結局、単独で行きました。子の権現からは、ひとりでハイキングしている人をけっこう見かけました)。

ちなみに、歩きで再訪した時は、逆打ちでした。ですので、小殿バス停から登りまして、竹寺を先にいき、その後、子の権現を目指して、そこから山を下りて、吾野駅に向かいました。

子の権現からは、関東ふれあいの道という道でした。それまで吾野駅から秩父御嶽神社には車の往来多い国道を使っていたのですが、関東ふれあいの道を知って、このようなハイキング道路があったのかと改めて知ることができました。

再訪が春だったので、行く先々で花を楽しむことができました。ただし、こちらの道は歩き専用の道になりますね。

 

最後のまとめ

 

御朱印帳を買った日と、所沢へ買い出しに出た時に立ち寄った日も含めると、12回に渡って巡礼して、やっと結願です。プレ2回を含めると以下のように行きました(まったく参考にならない点ですが)。

 

  1. 長命寺(1)
  2. 東光寺(10)、普門院(11)
  3. 全徳寺(12)、妙善院(14)、松林寺(15)
  4. 徳林寺(17)、慈眼寺(16)、蓮花院(18)、東光寺(19)、龍園寺(20)、高正寺(21)
  5. 道場寺(2)、三宝寺(3)
  6. 如意輪寺(4)、多聞寺(5)、全龍寺(6)
  7. 実蔵院(9)、徳蔵寺(7)
  8. 金乗院(13)、圓乗院(8)
  9. 圓泉寺(25)、観音寺(24)、浄心寺(23)、圓照寺(22)
  10. 霊厳寺(番外)、聖天院(26)、勝音寺(27)、龍泉寺(28)、長念寺(29)
  11. 福徳寺(30)、法光寺(31)
  12. 天龍寺(32)、八王寺(33)

このようにして考えると、普通はだいたい9回くらい巡礼に行って結願でしょうか。

車の人は、もっと少なく4日くらいかな。どれだけ1ヶ寺にいるのか、般若心経を唱えるのか、お寺の境内の見て回るのか(金乗院や聖天院のような見どころ多い場合もあり)によって違いは出ます。

歩き、電車、バスだと9回、もっと電車やバスに乗っていれば7回くらいで回れそうです。

1ヶ月、土日を使ってとなりますと、8回くらいで回りたいですね。

 

今回、武蔵野三十三観音霊場は開創80周年記念総開帳となっていましたが、扉が閉まっていた寺院がほとんどでした。

当初予定されていた6月30日まで総開帳、という期間は延長されたので(令和2年12月末まで)、再度、秋になってから御開帳となった寺院もあるのかもしれません。

これはこれで、記憶に残る歳なのかもしれませんね。