いつものとおりに、秩父のランドマークとなる武甲山をバックに写真を撮りました。

明智寺の近くは、武甲山もそうですが、三菱マテリアルの工場が見えています。

周りはトラックの往来が激しいです。

 

札所8番から9番へと続く横瀬町は田んぼがあるのどかな風景を見ながら歩いていくことになります。

稲が大きくなる7月頃には、横瀬町寺坂の棚田でのホタルかがり火が行われることで知られています。

横瀬駅から徒歩15分くらいの場所だそうです。

埼玉県内でも有数の棚田なのだとか。約330枚の棚田だそうです。

この棚田の付近は、縄文時代の遺跡も見つかっている場所なのだとか。

夏に行われる棚田でのかがり火祭りでは、幻想的な光景見られるそうです。
一夜だけの幻想的ナイトショーです。

秩父では他にもヒメホタルの撮影に来る人もいるそうで、夜は夜で、違った面がいいのでしょうね。

寺坂の棚田は、ここ明智寺から歩いて15分くらいの場所にあります。

明智寺の高台がある坂の下に、寺坂棚田への矢印を書いた案内もありました。

夏の稲もいいのですが、黄金色の時期も見ておくといいのではないかなと思います。

明智寺は安産と子育て祈願で知られる

明智寺の境内は、こじんまりとしていて、自分自身がぐるっと一回りすれば見渡すことができるほどです。

昔、女性が願いを込めて納めたといわれる文塚が見えます。

文塚のところには祠のようになっていて、絵馬が掲げられていますね。

ここ明智寺の本堂は、六角形なのが特徴です。

私は、車道のほうから入ったのですが、横瀬駅から来る人は、こちらの入口から入るようになると思います。

この明智寺のお堂は、札所5番の語歌堂と同年代に建てられたそうなのですが、残念ながら落雷あって、焼失しました。

今ある本堂は1990年に建てられたものだそうです。



観音様がいらっしゃる六角形のお堂の横にもお堂があります(1990年以前の観音堂?)。

その前には、安産祈願のための子育て観音像があります。

ここ明智寺は、子育てや安産の祈願で有名なお寺なのです。だから女性の信仰が厚いお寺ということになります。


六角形のお堂が特徴の明智寺

六角形のお堂であることがわかるようにと、写真を撮ったのですが、わかるでしょうか。

実際に行ってみるとすぐにわかるのですけどね。

なかなか写真映えする形なのです。

いつも秩父の札所で掲げてある絵は、この六角堂の中に飾ってあったので、お堂の内部になってしまい、写真を撮ることができませんでした。

 


毎年の如意輪観音様の縁日には女性の参詣者が多い

明智寺に祀られている観音様は、如意輪観音様で、恵心僧都の作といわれています。

これまた、安産と子育ての観音様として知られています。

だからでしょう。毎年、1月16日の縁日には女性の参拝が多いのだそうです。

観音様の縁日は、18日かと思ったら、1月16日なのですね。



以前の観音堂に、戦国時代に少年と盲目の母がこもって読経していたところ、母の目が開いたという言い伝えがあることから、眼病にも霊験あらたかとしていわれています。

 



戌の日に参詣する人も多いのでしょうか。

安産御守のほかに、安産腹帯も購入できるようになっていました。

こども守りもありました。

 



六角堂と隣のお堂の真ん中をつなぐようにして、納経所がありました。

境内はこじんまりとしていますので、すぐにわかります。

それにしても秩父札所でよくみかける縁起や由来の描かれた絵が、お堂の中にあったのですが、お堂の中で見るだけになってしまいました。

外に掛かっていたら、写真が撮れたのに残念です。

六角形のお堂の中は、女性の参詣者が多いだろうなとわかるような奉納がいくつかありました。つるし雛などです。

実際に行ってみると、女性の信仰を厚く集めている寺院だということがわかります。