今回の室泉寺は、予備知識もなく、御府内八十八ヶ所だから、というだけで行ってみたのですが、思ったよりも広いお寺で、境内にいろいろとありました。

実際に行って見るといろいろと発見がありますね。

こんな素晴らしいお寺が都内の、広尾近くの住宅地に残されていたのだと驚きました。

近くの人にとっては、当たり前なのでしょうが、御府内八十八ヶ所として行ってみますと、今まで聞いたことがなかっただけに、都内にはこういう寺院もあったのだと感じました。

山門と松の木もすてきです。

こちらの山門から境内に入るのですが、またもやグーグルマップに別の入口に導かれ、思わず、ここから入れない、今日は山門を閉じているのか?と思ってぐるっと一回りしたら、この山門がありました。

もう少しで諦めるところでした。


室泉寺はお庭がきれい

禅寺でよく見かける、酒を飲んだ人はお寺に入るなの石碑です。

「不許葷酒入門内」と書かれた石碑です。

御府内八十八ヶ所ですから、弘法大師、真言宗のはず、真言宗もこういう石碑があるのかと思っていました。

そうしたら、こちらの室泉寺は、当初は浄土真宗でその後に真言宗になったとのことでした。

そういえば、禅寺でみる「不許葷酒入山門」とは少し言葉が違いますね。山門と入門内ですからね。



鐘撞堂や弘法大師の像などいろいろとあるお寺の境内です。

お庭の木々もきれいに管理されていました。

源秀地蔵尊がいる室泉寺

源秀地蔵尊です。

足の悪い子どもがこのお地蔵様に祈願したら、治ったということで、それを聞きつけた人がこのお地蔵様に祈願にきたという霊験あらたかなお地蔵様です。

ここは地蔵堂なのでしょう。お地蔵様が入った石碑や小さなお地蔵様が置かれていました。


御修行大師像です。

 

この弘法大師像の裏手には、仏舎利のような塔がみえました。

 



鐘撞堂の隣には、記念碑もあります。

鐘はつかないで中に入ります。

梵鐘の隣に少し赤い建物がみえますが、そちらは稲荷社でした。

まずは参拝です。



仏舎利の隣に本堂がありました。

ここでお経を唱えます。
私の後にも巡礼の方なのか、入って来られた方がいらっしゃいました。

私よりも般若心経を唱えるのが早い!
慣れている方なのですね。



途中には歓喜天、すなわち聖天様ですね。その歓喜天堂がありました。

額には、「大聖歓喜雙身天王」とあります。



仏舎利は、かなり新しく、建てたばかりのように感じました。

本堂すぐ脇です。

その前には、地蔵菩薩像です。ただし漢字が読めませんでした。

子どもを手に持っているので、子育て地蔵尊かなと思いました。


梵鐘の隣にお稲荷さん

こちらが先ほど、梵鐘の隣に見えると書いた稲荷社です。

常夜燈のような石像もみえまして、本当にいろいろあるお寺さんです。



お稲荷さま、お狐様がかっこいいです。

シュッとしてます。

稲穂や巻物をくわえています。

その奥には、なにやら古そうな狐様です。

向かって右は、苔むしているので、表情がよくわかりません。左は、かけてしまっています。

手には丸いものがありまして、背中には子ども?でしょうか。

そもそもは、後ろにあるお狐様だったのでしょう。

手前の狐様は、新しく置かれたものと思います。



本堂向かって左手に寺務所がありました。

かなりきれいで、新築っぽい感じがしました。

その手前は庵にようになっていて、内庭になっています。



もと来た道に戻り、帰る時に、山門の直ぐそばに、このような建物があったことに気が付きました。

経蔵みたいな印象でした。

都会の住宅街にこのようないろいろなものがある寺院があったのですね。

しかも、鐘撞堂まであるという。仏舎利も入口を間違えて、ぐるっと一回りした時に、その時にも目立っていました。

きれいに管理された庭もありまして、御府内八十八ヶ所めぐりの人くらいが知るお寺ではないかと思うのですが、恵比寿駅からの住宅街、渋谷区東にあったのですね。