雨の日にかかわらず、初不動の日にお不動様めぐりをしたことの続きです。
目黒と目白は駅名や地名になって知られているのに、なぜか他の色は知られていないのが不思議です。
なぜこのようなことになったのでしょうか?
私は関東36不動尊の初願をしていますので、当然ながら、目赤不動尊には参拝しますが、もし関東36不動尊、36ヵ寺を回るのは、大変だなぁと思う人がいたら、まずは手始めに江戸五色不動を回ってみるのはいかがでしょう?
特にこちらの目赤不動尊、大聖山南谷寺なら都心にありながら、静かにお参りできるお寺です。
どこで読んだのか忘れたのですが、初不動の日に、御開帳と聞いたのですが、御開帳のようなことはやっていなかったですね。
もしかしたら、時間が違っていたのかもしれません。
御開帳に熱心なお寺だと、その日一日午後4時くらいまで明けていることがありますが、法要をやっている時少しの時間だけ開いている、という程度のお寺もありますから。
初不動の日に不動堂に行ってみた
山門を入って目の前が本堂で、手前にあるのがお不動様の不動堂になります。
本堂のほうではなく、こちらの不動堂でお参りです。
不動堂の前には、六地蔵がいらっしゃいます。
目赤不動らしく、石碑にはすべて赤字で書かれていて読みやすいです。
江戸五色不動と書かれていますね。
比叡山南谷出身のお坊さんが三重県赤目山で修行を重ね、昔は赤目不動尊となっていたそうです。
その後、徳川の時代に、目黒、目白と同じように、目赤として、目赤不動尊になったというお不動様です。
江戸中期には今の地に移転していたそうです。
赤、黒、青、黄は2ヵ寺、白として目赤、目黒、目青、目黄、目白不動
江戸五色不動となっているのですから、江戸時代には五色の不動尊があったのでしょうね。
しかし、なぜか、目黄だけは2ヶ寺です。どちらが本家本元なのでしょうか。
江戸五色不動尊を巡ってみようと思っている人は、上の写真にある5ヵ寺に行ってみてください。
目赤不動は南谷寺(文京区)
目黒不動は、瀧泉寺(目黒区)
目青不動は、教学院(世田谷区)
目黄不動は、永久寺(江戸川区)
もう一つの目黄不動は、最勝寺(江戸川区)
目白不動は、金乗院(豊島区)です。
こうやってみると、金乗院以外は天台宗だったのですね。
江戸の町を五つの方向から守ってくれていたのです。
だから東京都のどこかに固まっているというよりは、バラバラの印象です。それだけに都内だから1日行こうと思えばいけるけど、ちょっと距離がありますね。
そのうえ、五色というのに「黄」だけは、2ヶ寺回る必要があります。
関東36不動巡りでは、最勝寺が目黄不動尊になっていました。
金ピカの童子の絵が掲げられた不動堂
お不動様専用なのに、めちゃくちゃ立派なお堂ですね。
初不動の日ですので、お不動様の真言を唱えます。
おそらく手前の不動尊はいつも出ていて、扉が閉められているほうが、ご本尊というのか、目赤不動尊なのでしょう。
ということで、納経所に向かいます。
本堂に向かって右側にありました。
もしかしたら、午後の時間帯に初不動の法要が行われる予定だったのかもしれません。
それにしても初不動ですから、1月なので、木々もまだ緑ではなく、赤や黄色の木々が目立ちます。おそらく春の花が咲く頃は花見ができるのではないかなと思いました。
コンパクトな境内に本堂と不動堂があります
本堂の前を通るので、手を合わせてから納経所へと行きました。
江戸五色不動めぐりや関東36不動尊めぐりの人が、墓所のほうにまで行ったのか、墓域内には、お墓参りの人だけ入れるようになっていて、それ以外のお参りの人は立ち入らないようにという立て札がありました。
それにしても初不動の日だったので、法要があったのかどうか知りたかったですね。
他にも行く予定のお寺があったので、参拝だけして次へと急ぎました。