今までも何度も行ったことがある川越の成田山に行ってきました。今回は、関東三十六不動尊めぐりとして、です。

成田山新勝寺が初詣の人出の多さで有名なので、成田山を知っている人も多いことでしょう。

その成田山に川越別院がある、というと知らなかったという人がちらほらいます。

成田山川越別院の境内外側の角にあるのが、お不動様と、いつもの従えている童子です。

制多迦童子と矜迦羅童子ですね。

関東三十六不動尊霊場も、三十六童子だから、ではないかと思うのですよね。

成田山川越別院は骨董市もある

4月5日に開創記念特別大護摩供があると書いてある看板です。

これは実際に、行われたのでしょうか。

私が行ったのは、三月でしたから、1ヶ月前くらいになります。

大本山成田山新勝寺の関連で行う予定だったのかもしれません。


大師堂と四国八十八ヶ所霊場のお砂踏み

達筆すぎて読めませんが、お百度石と書いてあるのかな。

山門を入ってすぐのところに建物がふたつあります。ひとつは休憩場のような場所です。もう一つは大師堂となっていて、本堂のような造りになっています。

大師堂のまわりには、四国八十八ヶ所霊場の御砂踏み場になっていました。

 

 



小さな四角のパネルのような場所がありましてそこを踏む方式のようです。

あとは、御本尊の絵と御詠歌が書いてあります。

ぐるっと一回りすれば、四国八十八ヶ所を巡ったことになりますね。

隣には、弘法大師をお祀りしている大師堂があります。

弘法大師の像の前に弘法大師空海のご誕生1250年ポスターが掲げてありました。弘法大師の両脇には興教大師、理源大師の像です。

大師堂は自分で戸を開いて参拝する方式になっています。


出世稲荷は成田山新勝寺から招請



正一位出世稲荷大明神です。開運出世がご利益のようです。ここの出世稲荷は成田山新勝寺のダキニ天を勧請してお祀りされています。家内安全や商売繁盛ののぼり旗が立っていました。

お寺とお稲荷さんはけっこう一緒にあるのをみます。

その隣には開山堂がありまして、出世稲荷と開山堂の間に福寿殿と水琴窟がありました。

真ん中の福寿殿には、川越七福神めぐりの恵比寿さまがお祀りされています。

 


開山堂に眼病平癒の絵馬がある

出世稲荷に向かって左隣には、開山堂があります。

成田山川越別院の開祖である石川照温上人が祀られています。

開山堂にはこの川越別院の由緒が書いてありました。

こちらの開山堂では、眼病平癒、視力回復の祈願ができるようになっていました。不動明王の大慈悲によって失明という重病から回復したという開祖の石川照恩師の徳にあやかろうということです。

絵馬に名前を書いて開山堂に掲げます。

写真のように開山堂にはめめの絵馬が飾ってありました。このタイプの絵馬は新井薬師でも見かけましたし、秩父の札所慈眼寺の薬師様でも見かけました。

お不動様の力で治ったという霊験あらたかなものなのです。

江戸時代末期に石川照温師によって開創されました。師は幼い頃に両眼を失明し、絶望の末、三度も自殺を図ったそうです。

ですが果たされず、これは神仏がまだ自分を見捨てにならないからだと信じ、千葉県の成田山新勝寺に修行に入ったとのことです。

この修行で見えなかった両眼が少しずつ見えるようになってきて、不動明王の大慈悲に心から感激したそうです。

それで一生を不動明王に捧げようと出家功徳したとのこと。

不動明王の御霊験を世に広めようと諸国を回り、ここ川越で地元信者の要望に応じて久保町本行院を再興するとともに、ここの成田山川越別院を開いたというわけです。

 



本堂の下には、鐘撞堂がありまして、その隣には、オモテの角地にあったようにお不動様と従えている童子です。



川越別院では毎日護摩炊きが行わていて、私が行った時間にも護摩供が行われていました。

私が行ったのは、午後二時の回だったと思います。

成田山新勝寺でも護摩祈祷に参加したことがあります。お不動様の真言は暗記してしまいました。

こちらの川越別院の護摩供に参加すると、真言を唱えるので覚えてしまうかもしれませんね。

こちらの川越別院では、護摩炊きの火が消えてから財布やバッグをかざすので、火にかざすというよりは煙にかざすと言ったほうが近いかな。

護摩供以外の時間帯でも「本堂内にお入りになり、ご自由にご参拝ください」と書いてあるだけあって自由に入ることができますから、外から祈るだけではなく、中に入ることができます。

本堂に入ると十二支の守り神である八体仏への通路がありました。

本堂のすぐ隣は、内仏殿になっていました。内仏殿には大日如来を本尊としている他にも不動明王や地蔵菩薩がお祀りされています。

このほか、本堂近くには池があって、そちらにお不動様の像があります。池のところのお不動様を見つけるのも楽しいですよ。この池は、亀の池とも呼ばれ、200匹以上の亀が住んでいるのだとか。

池のまわりもおすすめの場所です。


特別金墨御朱印や28日ご縁日の御朱印もあり

先ほども書いたように、ここの成田山川越別院は川越七福神めぐりの場所にもなっているので、恵比寿天の御朱印があります。

そのほかに、御本尊である不動明王の御朱印です。

私はここには貼っていない、関東三十六不動尊霊場の御朱印をいただきました。

そのほか、金墨の特別御朱印もいただきました。やはり金色をみてしまうと、金墨のほうが欲しくなってしまうのですよね。

また、ご縁日である28日に来たことがあるので、21日(弘法大師のご縁日)と28日(不動明王のご縁日)限定の御朱印も以前にいただいています。