江戸33観音めぐりは、杉並区には1ヶ寺だけなのですよね。
東京23区内でも集中している区とひとつだけの区があります。
だから江戸33観音めぐりをする時は、集中している区を先に行っておく、という手もあります。
少ししか御朱印が進まないというと、途中でや~めたになりがちですが、ある程度御朱印が溜まってくると、やる気が出ますからね。
その点、杉並区は1ヶ寺だけなのですよ。私は中野区のお寺も一緒に回りましたが、そちらについては、また今度、ということで今回は東円寺です。
東円寺のお寺よりも東円寺会館と書いてある場所を先に見つけました。
そちらには東円寺の参道だと書かれた石柱がありました。
東圓寺参道と書いてある石碑を見つけた
古さと新しさが交わるお寺が東円寺です。
私は、表門というよりは裏門らしきところから入りました。
しかし、こちらの門には、木札に江戸三十三観音第十九番の札所であることが書かれています。
梅の季節なので、白い梅がちらほらです。
2月ですが、まだまだ春は遠い感じですね。
東京23区内のお寺で、立派な鐘を持っているお寺は有名どころばかりだと思っていましたが、杉並区の東円寺にも鐘楼があって、鐘があるのが見えました。
もしかしたら、大晦日には鐘をつくことができるのかな。
さらに中に入っていきます。
中に入っていきますと、けっこうきれいなお庭です。
お詣りに来ているのは、私だけでしたが(日曜日です)、このようなきれいな場所を独り占めです。
お墓がありますから、お墓参りする人は来ているようなのですが、私のような参拝目的の人はいなかったです。
江戸33観音の札所に選ばれているくらいですから、歴史あるお寺なのだろうなと思いながら、境内を見てまわりました。
東円寺の本堂は歴史を感じる古さがあるが
最初にも書きましたが、東円寺は、新しさと古さが交わったようなお寺でした。
新築、改築したばかりと思われる場所と、歴史ある古さを感じる場所とが混在しています。
聖観音菩薩をお祀りしている真新しい観音堂
いつものように、お稲荷さんがみえますね。
赤い鳥居がみえます。なぜかお寺の中にお稲荷さんがあることが多いですよね。
その隣が観音堂ですね。
江戸三十三観音という文字と札所第十九番という文字が見えます。
調べてみましたら、昭和41年に再建しなおしたとか。
本堂でもお詣りさせていただきまして、こちらの観音堂にてもお詣りです。
その後、御朱印をいただきに、庫裏(寺務所)のほうに向かって行きました。
本堂の右手に寺務所がありました。
東円寺は、医王山という山号です。
開基は1576年ということで、今で言う岡山県の僧侶であった祐海という人だそうです。
その後、中興開山が泰海となっています。
この人が本堂などを改築して寺運興隆の基礎を作ったそうです。徳川家康が江戸に来た頃に改築されて、その後昭和七年に再改築されています。
昭和七年だからなのか、古さはありましたね。
医王山ということから、薬師如来がご本尊かなと思いました。
境内にお地蔵さま(六地蔵)
六地蔵はよく見かけますが、東円寺のお地蔵さまは、中央に大きめのお地蔵さまがいらっしゃいまして、そこを中心に左右3体ありました。
よくみると、向かって左にもう1体ありましたね。
もう少し、境内をみたいとお庭を降りていったら、こちらが山門のようです。
しかし、使われていないような気がしました。
お正月とか特別な時だけ開けるのでしょうか。
お不動様のお堂(大山別院)は東円寺とは離れた場所に
山門の外にあった説明を読みますと、やはり、薬師如来像がご本尊でした。
真言宗豊山派のお寺です。
聖観音菩薩像は江戸期に作られたとのことでした。
六地蔵も1796年に作られたそうなのですが、あまりにも傷みがあって、作り変えられたものだそうです。
文化財として、康永三年と至徳三年と銘された板碑があるとのことでした。
こことは別の場所(杉並区和田1-13)には、お不動様もお祀りされているそうです。
そのお不動様は、大山不動尊の道しるべであったということが書いてありました。
大山不動尊って、神奈川県伊勢原市の大山不動尊でしょうか。
そういえば、近くに東円寺会館という建物がありました。
そちらにお不動様のお堂があるのかなと思いましたが、家に帰ってから調べてみましたら、もう少し歩いた場所にありました。
東京フードさんのほうに歩いていった住宅街にある小さな神社の前あたりでした。
なぜかぽつんとお不動様だけそちらの場所にあるのでした。