高幡不動には、私は何度も参拝に行ったことがあります。古物の骨董市(がらくた市)にも行ったことがありますし、紫陽花のきれいに咲いている時期もいきました。行ったのは比較的夏が多かったと思います。

おそらく多くの人にとってお不動様イメージでしょうが、紫陽花がきれいなお寺で有名なので、紫陽花が見頃を迎えると見に来る人も多いです。

一山が紫陽花で覆われます。それくらい広い境内をもちます。

それ以外の時期にも何度も行ったことがありますが、関東36不動尊に選ばれているのは当然だろうと思いましたが、紫陽花の有名なお寺として、東国花の寺にもなっていたのですね。

今回は、関東36不動めぐりと東国花の寺の御朱印をいただきに行ってきました。

それで今までに何度もいったことがあるので、御朱印をいただいているかと思っていたのですが、見当たりません。それでどちらにせよ、御朱印をいただきに行く予定だったので、関東36不動めぐりの御朱印と東国花の寺の御朱印をいただきました。

なお、関東36不動や東国花の寺は両方とも、私はバインダー形式の御朱印帳を購入しています。

差し込み式のもので、御朱印を押してある紙をいただく方法です。御朱印帳を持っていく必要もありません。


 

高幡山金剛密寺と書いてある石碑

月例写経会の文字が見えます。毎月行っているようです。

さて、高幡不動尊ですが、最初からお寺の名前に戸惑っています。

上の写真でいいますと、高幡山金剛蜜寺となっています。達筆すぎてわからないですが。

それとは別に、高幡山明王院金剛寺ともサイトには書かれています。

それとともに、多くの人には高幡不動の名もあります。

高幡不動尊で通じますね。

別格本山です。真言宗智山派です。

昔から関東三大不動として選ばれるくらい有名です。

高幡不動尊の名は、山号、高幡山から来ているのですね。


仁王門(山門)もかなり年代を感じる

高幡不動の始まりは、諸説あるそうですが、平安時代初期に、慈覚大師円仁が東関鎮護の霊場に定めて、山の中に不動堂を建て、不動明王を祀ったのが始まりと言われています。

建武2年に大風でお堂が倒壊して、その時の住職が麓に麓に建てたのが今に至る高幡不動尊の不動堂です。

昭和50年代から徐々に改築、新築を行っているそうなのですが、実際にみますと、それは感じます。

歴史を感じる古い建物もあれば、比較的新しい感じのものも混ざっていますから。

仁王門には、仁王さまがしっかりとにらみをきかせています。山号が書いてある額は、江戸初期の僧の筆によるものです。


仁王門を裏から撮ってみました。

不動明王の提灯が大きくみえます。

木造も古くて古刹という雰囲気を醸し出しています。

仁王門は室町時代のものですが、昭和34年に解体修復したそうです。ただし、先程の仁王様は室町時代のものです。


不動堂以外にも五重塔、大師堂、聖天堂なども

仁王門から比べると、五重塔は新しさを感じますよね。

下の写真でも、仁王門の古さから比べるとお護摩受付所(護摩木の奉納所)は新しく感じます。

このように新しさと古さが混在しているのです。

私が行った時、ちょうど護摩焚きが行われるとアナウンスがありました。


こちらも見てわかるように、五重塔は新しく感じますが、不動堂は年代を感じる建物です。

実際に中に入ったのですが、歴史ある建物でした。なんでも東京都最古の文化財建造物どのこと。

私は護摩の木札は申し込みしなかったのですが、護摩焚きの法要は見学しました。


護摩焚きには護摩焚きを申し込みしていない人でも入れました

不動堂の前にあった鐘です。

叩き方にもコツがあるそうで、普通の人は横を打ってしまいそうですが、下から撫でるように上にむかってやさしく打ちます。

横をガンガン打つのではないのです。そうやって打つとへこんでしまうのだとか。


護摩焚きの時間は、毎日10時、11時半、13時、15時

護摩焚きが終わった後のお堂の中です。

まだ煙っぽい感じです。護摩焚きは季節によって時間が違っているようでしたが、基本は、10時、11時半、13時、15時です。

護摩焚きの木札をいただくなど申し込みが必要な人は、10分前までに先程のお護摩受付所に行きます。

 

護摩焚きの法要は不動明王の真言を唱えたり、般若心経を唱えたりしますので、時間については、だいたい30分くらいかかったと思います。

護摩焚きは申し込み書にどれがいいかを選びます。

本来はどのような書き方をしてもいいのでしょうが、商売をしている人は、商売繁盛(もしくは商売繁昌)、社運隆昌、事業繁栄などです。

交通安全、旅行安全もありますね。

方位を気にする人は方災消除もいいでしょう。厄災除もあります。

病気を抱えている人は、当病平癒、病気平癒、手術成功などもあります。

けっこう多そうなのは、学業成就、試験合格、合格成就です。

開運満足、開運招福というのもありますね。

高幡不動は、交通安全祈願の本山とも言われるほど有名で、交通安全祈願は元旦はなんと、午前0時から行っているそうですよ。


骨董市(高幡不動ござれ市)があった

私が行ったときは日曜日だったので、骨董市が行われていました。とはいうものの、もうすでに終わりのようでした。

毎月第3日曜日に行っているとのことです。

骨董市は時間ぎりぎりに行くと早じまいしていますので、早めに行くことをオススメします。

下にちょっとだけ写っていますが、テントを張ってそれぞれお店を出しています。

古い昭和のものなどもあります。


奥殿に丈六不動三尊

普通は、重要文化財だと拝観できる日にちが決まっていたりしますが、いつでも見に行けます。

「古来日本一の不動三尊と伝えられています」と書いてありますね。


重要文化財になっているのは、お不動様の不動明王像と両童子像(こんがら童子、せいたか童子)です。

お不動様は関東唯一の平安時代の作だそうです。巨像と言われるだけあって、大きいですね。

後ろにある火炎を含めると、三尊の重量は1100キロを超えるというのですから、お堂もしっかりとしていないと持ちませんね。お不動様の材質は檜と榧だそうです。

童子像については、11世紀から12世紀初頭と書いてありました。

不動明王については、1000年ぶりに修復したと聞きまして、あまりにも年代のスケールが違うなと感じました。

お不動様のほうにどうしても目が行ってしまいますが、こんがら童子とせいたか童子にも注目してみてください。


今までお不動様には何度も行っているはずなのですが、驚いたことに、お手綱があったことです。

今まで気が付きませんでした。

これでお不動様と握手です。

握手会になります(笑)。

普通は御開帳のときだけ、となりそうなのですが、いつでも見ることができるのはいいことです。

護摩焚きにも参加は自由でしたし、高幡不動、金剛寺はおおらかさがあるのですね。


奥殿はいつでも自由に参拝(お寺自体が開いていれば)できますが、寺宝拝観は時間が決まっていまして、私は、護摩焚きなどに参加していたら、もう閉まったあとでした。月曜日だけが休みの日とのことです。

 

残念です。

新選組の関係資料などを見ることができそうですが、とにかく中に入っていないのでよくわからず(以前に行った時も紫陽花の花に夢中だったり、骨董市に夢中だったりして、いまだに見ていない)。


境内の中心をになうのは、五重塔ですね。平安時代のデザインだそうですが、真新しいので、それほど古さを感じません。

これを入れると絵になる写真が取れますよ。紫陽花の頃もいいですね。


納札所の奥に納経所があってそこで御朱印を

納札所と納経所が分かれていました。納札所では古いお札やお守り、破魔矢、だるまを納めます。

納経所は、この先にあるビルの中にあります。

そちらで御朱印をいただきます(納経所ですから)。

御朱印には時間がかかるので、御朱印帳を預けて五重塔を見に行くなどするといいかと思います。

紫陽花の頃は、紫陽花の花を見に行くとか。

 


弘法大師の大師堂

弘法大師の大師堂にも参拝しました。

こちらの大師堂は、火災で焼失していたのが230年ぶりに再建されたそうです。

高幡不動の境内には小高い山がありまして、そこに四国八十八ヶ所の像があります。

それをひとつひとつ参拝しまして、最後に参拝するのがここ弘法大師の大師堂です。


いつも不思議に感じるお稲荷さんがありました。

鳥居のようなものがあって稲荷社となっています。

なぜかお寺なのに、お稲荷さんはあるのですよね。

この付近には他にも、聖天さまのお堂もありました。


大日堂が本堂になって鳴り龍も

お寺と火災はつきもので、こちらの大日堂も江戸時代に火災にあっています。仮本堂だったものを昭和57年から5年をかけて改築しました。

鳴り龍天井があるそうなのですが、こちらも何度も来ているのに見ていません。

時間が遅かったからか、閉まっていますね。


彼岸桜が咲き始めの頃だったので、鐘楼とともに写真を撮りました。

それとも梅だったのかしら?


桜が咲いている頃でしたら、どんなによかったでしょうか。

しかし、ないからこそ、五重塔がよく見えるのかもしれませんね。

先程も書きましたが、境内の裏山のようなところがハイキングコースになっていまして、高台からの眺めになります。

不動堂、奥殿、大師堂、聖天堂など全景が見えます。


紫陽花は250種類あり

どのようなお花が楽しめるのか、いちおう案内板をお見せします。

桜、もみじ、松、そして別の場所に紫陽花と書いてあります。

紫陽花は約7500株ですから、これまたスケールが違います。

日本にある紫陽花なら、そのほとんどの種類が網羅されているのだとか。

もみじの文字も見えますから、紅葉の季節に来てもいいですね。


山内で四国八十八ヶ所めぐりを体験できる

南無大師遍照金剛と書いてあることからわかるように、四国八十八ヶ所めぐりがこの山でできますよ。

お砂踏みみたいなものですね。

お地蔵さまが88像ありますが、お賽銭は88番となる大師堂に入れます。


このような感じにちゃんと四国八十八ヶ所の住所とともに書いてあります。



88ヶ所めぐりの入口の脇には、山内経之(やまのうちつねゆき)の供養塔がありました。

弁財天様の近くには、土方歳三の像もありました。

新選組の碑もありました。



弁財天様の池の中にも弁天島があって、そこには、ヤマアジサイが咲くようになっているようでした。

このように紫陽花は種類もたくさんあるのが高幡不動尊金剛寺です。


交通安全祈願殿は道路近くにあり

さきほども高幡不動は交通安全祈願の本山ともいわれるくらいですから、交通安全祈願殿と交通安全の受付の場所の2つ建物があります。

交通安全については、毎日、祈願できるようになっています。

これでも高幡不動尊金剛寺のすべてではありません。

私自身も何度も参拝に行っていますが、いまだにみていないところもあります。

丸1日かけてみるくらいでないとダメなのかな。参拝する予定の人は、ぜひとも時間を充分に取ってお参りしてください。

特に、紫陽花の頃は、すべての種類を見ようとなると何時間もかかりますよ!