今回も坂東33観音めぐりです。
クラブツーリズムのバスツアーで行きました。
クラブツーリズムのバスツアーについて(バスの写真など)はこちらの記事を
>>清瀧寺へバスツアーで行った(クラブツーリズム)坂東33観音めぐりの第26番
今回は、筑波山です。山自体が信仰の対象と言われる山です。
私たちが行ったときは、新本堂が出来上がったばかりの時でした。
とは言うものの、完全に出来上がったわけではなく、工事中の部分が多かったですね。
2020年3月完成予定でしたから。
工事中だとわかる看板も残っていました。
この看板を見て、大本山護国寺の別院なのだと知りました。
こちらの大御堂ですが、本格的に使われるようになるのは、2020年4月から、ということかなと思いました。
「本堂、納経所へは、鐘楼堂前をお通りください」と書いてありますから、完成したら、別の道からも本堂までいくことができるようです。
ただし、私たちが行ったときは、鐘楼前と通っていくルートです。
2020年に大御堂(おおみどう)の新本堂が出来上がる
新本堂が出来上がりつつある時ですので、看板などが真新しいです。
坂道を歩いて、矢印の指し示す方向へと歩いていきます。
本堂や納経所へは階段を登ります。
坂東第25番札所、筑波山大御堂の看板もみえます。
ちなみにこの大御堂は、おおみどうと読みます。
納経所の受付時間も階段の下に書いてあるので、前もってわかるのがいいですね。階段を登り終えたら、時間切れを知った、というようながっくりすることって、あるのですよね。
夏時間と冬時間が違うので、それに気をつけましょう。
やはり札所めぐりは、夏時間の時にめぐるほうが効率がいいですよね。
朝8時から夕方5時までです。それが冬時間となると、朝9時から夕方4時までとなってしまいます。
お昼の1時間を抜いて考えると正味6時間だけとなってしまいます。2時間あれば札所をもう一つ巡ろうということも場所によっては考えられますからね。
筑波山の中腹にある大御堂
筑波山にハイキングに来たことがある人や、筑波神社に行ったことがある人なら、この光景をみたことがあるのかもしれませんね。
大御堂は階段を登って、山の中腹にありますので、高さがある分、見晴らしがいいです。
鐘も本堂の下にありまして、こちらは2001年に再建されたそうです。徳川家光が建立したと伝えられる以前の鐘楼は、つくば市内にある慶龍寺に移築されているそうです。
本堂が一番上にありました。
まだ工事の途中ですが、下を見おろしてみます。
本堂のほかにも、まだまだお堂ができそうな感じでした。
以前からあったのは、弘法大師の大師堂です。弘法大師像が安置されていました。
こちらのお堂も大師堂になるのでしょうか。
筑波山は、男体山と女体山の2つの峰からなる山です。
今はロープウェイやケーブルカーもありますから、山頂近くまで連れて行ってくれるようですよ。
私は、まだ頂上までいったことがないのですけどね。
ロープウェイも利用できることを考えると、東京でいえば、高尾山みたいな感じなのでしょうか。
本堂の前には、お庭もありまして、整備中でした。
大きな石なのですが、龍が絡まっていますね。
整備されていくに従って、お庭の光景も違ってくることでしょう。
こちらの写真のほうが工事中ということがよくわかるかな。
おそらくこちらが表参道になるのでしょうね。
ここから登って、本堂まで行けるようになるでしょう。
私は、本堂、客殿新築工事中の最中に行きましたが、以前に行った人の写真などをみますと、民家を改修してつくられたお堂というくらい、地味な感じの本堂でした。
昭和36年に民家を改修してつくられたそうなのですが、では、その前はというと、それ以前の本堂は廃仏毀釈運動で壊されたそうです(一時仮堂に移ったがそこも土石流の憂き目にあう)。
仁王門もあったのだそうですが、それは筑波山神社の随神門になったとか。
本堂からの見晴らしが良い大御堂
筑波山大御堂へは天気の良い日に行くことをおすすめします。
見晴らしがとてもいいですよ。筑波山のふもとがみえます。他にも小高い山が見えますね。
清瀧寺があった山は見えるのかな。
大御堂のまわりも木々で覆われています。
お寺も玉垣というのかわかりませんが、ぐるっと囲まれていました。
昭和36年に民家を改修して作られたと言われる本堂ですが、ご本尊も廃仏毀釈やら、火災など災難にあいながらも守られ続けました。
弘法大師の作だといわれる千手観音です。
階段の途中から本堂を写真に撮りました。
真新しくて、新築そのものです。
これが時代を経ていくのですね。
お寺の鰐口も新しくしたのでしょうか。
お賽銭箱も新しい感じがしました。
新築前の時代には、本堂の脇に弘法大師の大師堂があってその近くには、大きなスダジイの木があったそうです。
おそらく新築工事が完成したら、本堂の左手が寺務所になるのかなと思いました。
新築は気持ちがいいうえに、天気は快晴で空の青さとマッチしています。
大御堂の創設は、延暦元年、782年ということです。
その後、弘法大師が入山して、知足院中禅寺と名付けたとか。
以前は、神仏習合ですから、筑波山神社と一緒で、筑波山全体が寺のものとなっていました。
昔は山全体を信仰の対象とする神体山信仰とされていました。
明治時代の、廃仏毀釈、神仏分離運動にあい、大御堂も壊されてしまったのです。
中国の文化大革命みたいなものですよね。破壊活動が繰り広げられたのですから。
それも被害が大きなところと免れたところがありました。
今考えると信じられないことなのですが、大御堂においては、仏画やら、経典やらすべて焼かれてしまったのです。
数奇な運命にもて遊ばれたような大御堂ですが、令和に入ってやっと本堂が完成するのです。
今でこそ、こんなに新品のピカピカのできたてほやほやのお堂ですが、幾度の災難をくぐり抜けてしたのですね。
廃仏毀釈の時にやっとのことで、運び出されたご本尊は、仮堂に安置されていたそうです。
歴史に思いを馳せるとなんだか悲しくなってしまいます。
その後、仮堂も昭和13年に土石流にあって、埋没という、どこまでも試練の道を歩んでいます。
それで、民家に安置されていたという先程も書いた話になるのです。
昭和36年には民家を買取って、改修して本堂を作ったということです。
それも本来なら、昭和13年の仮堂からすぐに再建の予定だったそうなのですが、その後第2次世界大戦になりお堂再建どころではなくなったわけです。
これからは、今の新築のお堂しか知らない世代になってしまいますが、暗黒ともいえる歴史としてはそのことも残しておきたいですね。
そのような歴史を忘れてしまうような今の立派な本堂です。
完成間近の本堂を裏手から写真を撮りました。
廃仏毀釈運動で、壊された本堂ですが、ご本尊様が残っているのは、奇跡のようなものですね。
よくぞご無事で、といった感じですよ。
なんせ、廃仏毀釈で破壊→土石流で仮堂が埋没→民家に安置→民家を買取り改修して本堂に
このような経緯をたどっています。
お経を唱えた帰り道、再度、鐘楼をみておきました。
廃仏毀釈に合わずに、今も残っていたらどのようなお寺だったのでしょうね。
筑波山全体図とハイキングコースの案内板
私たちのバスツアーのバスは、筑波山神社の先にある駐車場に停めていたので、そちらまで戻りました。
その途中に筑波山には、いろんなルートからハイキング、山登りができるのだなとわかる看板がありました。
筑波山全体からみると、大御堂と筑波山神社はすぐそばにあります。
その後ろにはケーブルカーが通っています。
そういえば大御堂の裏手からも筑波山神社には行ける道があるようでした。
右手に見える看板が筑波山神社の専用駐車場で、車のお祓いもこちらから入るようでした。
(大御堂の裏手すぐ脇です)。
ただし、筑波山神社のほうまで行けるのは、お祓いの車のみ、のようです。
一般車両は通行禁止ですが、お祓いする車のみ入れる場所になっていました。
筑波山神社の境内になるのは、どこからどこまでなのか不明ですが、かなり広そうでした。
筑波山神社はケーブルカー乗り場近くにあり
バスの集合時間まで筑波山神社のほうまで歩いていた人もいましたが、私は参道の途中までで引き返しました。
時間があまりなっかったためです。
これが個人で行っていたら、きっと筑波山神社にも参拝していたことでしょう。
階段を登って左手に行くと、ケーブルカーの乗り場があるという図が掲げられていました。
ハイキングの人たちが、どこを通っていいのか、神社の中を通っていいのか迷っていたのでしょう。
神社の鳥居を通っていくようにと、「鳥居くぐる」「登山口」の文字が見えました。
私は手前のところで引き返しましたが、撫で牛らしき牛の像もみえました。
ケーブルカーの乗り場ももう少し入っていく必要があるようです。
遠くに見えるのが筑波山神社の拝殿でしょう。
もう少しアップにして撮りました。
まだまだ階段が続きそうです。
駐車場に戻る時、筑波山のまわりでは梅の花、紅梅が咲き始めていることがわかりました。
ただし、まだまだつぼみのほうが多かったです。筑波山だと2月下旬くらいが見頃なのでしょうか。
【クラブツーリズムのバスツアーのブログ記事】
>>雨引観音の楽法寺、坂東三十三観音第24番クラブツーリズムのバスツアー
>>西明寺、益子観音、坂東三十三観音第20番クラブツーリズムでのツアー
>>正福寺(佐白山観世音寺)坂東三十三観音第23番クラブツーリズム旅
筑波山大御堂(大本山護国寺別院)坂東三十三観音第25番は今回のブログ記事
≪バスツアー/テーマのある旅特集≫クラブツーリズムお勧めツアーこちら!
初めて札所めぐり巡礼に出るのなら
下のセットを見てもわかるように、最低必要なものからで大丈夫。
白衣やおいずる、金剛杖は、必要だと思った時に。
ただし、四国などのお遍路さん用ではなく、「観音霊場」のものを選びましょう。
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まずは輪袈裟(わげさ)を用意しましょう。
>>輪袈裟 般若心経柄 どこのお寺にも使えます お遍路用品 お遍路グッズ
数珠(念珠)は既にもっている人もいることでしょう。
自分の家にあるものでもいいです。
>>観音霊場巡礼用数珠 茶
納め札は「観音霊場」と書いてあるものを。
観音霊場共通というものでも、以下のような秩父、坂東、西国の別があるものでもいいです。
納経帳は最初のお寺で購入してもいいですし、前もって用意しておくのもいいです。
私自身はネットで購入してから行きました。千糸繍院のものは、坂東の時に買いました。ちょっとかさばるのですが、刺繍がきれいです。
>>千糸繍院 謹製 秩父三十四観音霊場 納経帳 西陣織/表紙刺繍 蛇腹式 全88ページ (桃地紋)
経本は最初のお寺で買ってもいいですし、心配なら前もって購入です。