東国花の寺ですが、秩父の札所や埼玉でも北のほうにあることが多いのですが、こちらの総持院は埼玉県でもさいたま市にあるというお寺です。

埼玉県でも中心部ですね。

ただし、さいたま市と言っても広いので、緑区というまわりがのどかな田園風景の広がる場所にあります。

阿日山総持院です。

駐車場から行くとなるとこちらの表門からではないのですが、まずは、表門のほうから写真を撮りました。

のちほど、牡丹の花の時の写真を載せますが違いをわかっていただくように、冬の総持院です。


 

さいたま市にある東国花の寺の総持院

総持院は、牡丹の花、そして藤の花で知られるお寺なのですが、時期はどちらも春になってしまいます。

4月か5月ですね。

それ以外の月は、他の東国花の寺とは違って、訪れる人も少なくひっそりとしています。

冬の時期ですと、見沼の森に来た人以外は立ち寄らないのではないかなと。

さいたま市内のお寺では、鐘があるのはいくつかあるようですが、鐘楼、中でも、鐘楼門は珍しいと思います。

鐘楼門も立派で、木造も古い感じがします。後で写真を出しますが、総持院の場合、十三重塔が写真でよく取り上げられますが、この門もなかなかのものです。


花の咲いていない時だとかえって建物に注目

見事なまでに人がいませんね。

花が咲いていない時期ですと、人もいないし、花もないということで、建物に注目します。

牡丹の時期ですと、どうしても花のほうに目が行きますからね。

弘法大師の像や、手前にはお地蔵さまがみえます。


阿日山の山号が見えます。

人が来ていない時期なので、お堂も開いていませんでした。



 

お地蔵さまとともに、いくつか石碑がありました。

こちらのほうは、なんだか歴史あるもののようでした。

後でしらべてみると、ご本尊は、地蔵菩薩でした。

開山は法印良秀という人だそうですが、まったく経歴などが不明とのこと。

どういうわけでここにお寺を開いたのか。

山門には鐘があるくらいの立派なお寺なのですが、不明なのですね。



どれも牡丹の木ですね。

手前には達磨さんかな。


総持院で目立つのは十三重塔

総持院が紹介される時、セットで紹介されているのが、この十三重塔です。

ストゥーパの名残りのような塔です。

ですが、残念ながら、まわりにはお花がひとつも咲いていませんね。

庫裏のほうにも行ってみたのですが、お寺の人もお留守のようでした。

東国花の寺の寺のことを聞こうと思ったのですが残念ながら不在でした。


ツツジもきれいな総持院

打って変わって、春になると、景色が一変します。

色とりどりのお花に囲まれます。

こちらは、駐車場のほうからの入口の緩やかな坂のところにあるツツジの花です。

反対側からも写してみたツツジの花です。先ほどとは色が違います。




境内に入ったわけではないのですが、門前からすでにお花を楽しめます。

やはり東国花の寺はその寺、その寺ごとのお花のきれいな時期に行くのがいいのでしょうね。


 

駐車場のところからも牡丹の花がありまして、本堂と十三重塔に向かって写真を撮りました。

同じ風景なのに、印象が変わりますね。


牡丹が見事な総持院

先程は、淋しそうなお寺の印象でしたが、同じように弘法大師の像を入れて本堂を写してみたのですが、やはり牡丹があるといいですね。

こちらの総持院は明治末期に火災にあって、昭和42年に本堂と庫裏を再建、立て直ししたそうです。

確かに建物は年季の入ったようなものではないですね。比較的新しそうです。

チューリップやパンジーもありますが、やはりメインは牡丹かな。



ずっと残っていたのは、鐘のある鐘楼門だけです。

 

総持院の紹介でよくみる十三重塔をいれて牡丹の花の写真を撮りました。

墓地も一緒に写っていますが、竹があるのがわかりますか。

竹林は、総持院の表門の前にもありまして、まわりは竹が多いのです。



別の角度から撮ってみます。

ピンクや赤のボタンの花が綺麗です。


総持院でずっと残っているのが鐘楼門

門の手前に見えるのがお地蔵さまです。

やはり牡丹の花とともに、鐘楼門を写しますと、絵になります。

真冬と同じような角度からも撮ってみます。

びっしり牡丹の花が植えてあるわけではないのですが、やはりお花があるのとないのとでは、お庭の明るさが違いますね。。

明治末期に鐘楼門を残して、すべて焼失したということは、この鐘楼門だけは総持院の歴史ある建物となるわけですね。

 


鐘楼門と石仏やお地蔵さま

本堂やお庭は比較的新しい印象なのですが、鐘楼門とこちらにあるお地蔵さまなど石碑はかなりの歴史を感じます。



大きめのメインっぽいようなお地蔵さま像と十三重塔です。

ボタンの花は、700株あるそうです。

境内から歩いて下のほうにもボタンが植えてあって、ちょっとして公園のようになっていました。

牡丹は花がおおぶりなので、見応えあります。



700株あるとはいえ、びっしりというのではなく、花が育ちやすくするためか、間隔はあいていますね。


先程書いたように、階段を下っていった先にも牡丹の花があります。

きれいに区画されています。



下に行きますと、フジ棚があるのですが、藤の花はまだ咲いていませんでした。

白い牡丹もいいですね。



牡丹の花はピンク色が多めでした。

赤や赤紫の牡丹もありましたよ。



境内と下の部分とは分かれていますが、そこにも少し花がありました。

日本サクラソウも植えてあるとのことでしたが、生け垣の下の花がそれなのかな。どうなのでしょう。



角度を変えて再度撮ってみました。

石の間からピンク色の花が見えると思います。


ワイルドな感じの藤の棚

藤の花はまだだったのですが、これがその藤棚の木の幹です。

なかなか立派ですよね。

時期によっては、牡丹の花と藤の花の両方が楽しめるのかもしれません。


本堂のところの牡丹もいいのですが、藤棚のある下の公園みたいな場所の牡丹もいいですね。

大輪の牡丹がまわりの緑によく生えます。


最後にもう一度、総持院の境内を見てまわりました。

十三重塔と本堂、それに牡丹の花です。


鐘楼門からみた本堂です。

この門と比べると、本堂は再建されたのだなということがわかるかと思います。


さて、先程の冬の時の石門からみた総持院と比べてみます。

青々とした木々が見えて、印象が違いますね。


総持院の前は龍の森

総持院の表参道から出ますと、目の前が「さいたま緑のトラスト第1号地」となっている、龍の森が見えます。

総持院のすぐ前は竹林になっていました。

さいたま緑のトラストの1号は、ここ見沼田圃周辺斜面林となっていました。

春には、たけのこ狩りも行われているそうです。

竹林だけでなく、ケヤキやムクの木などの林になっていました。見沼らしい場所ということで、第1号になったようです。

たしかにこの竹林の竹の多さをみると、たけのこ狩りでもして取らないと竹が生えてきてしまいそうですね。

近くでは、竹の子などを売る販売所がありました。